ニキビ治療について
ニキビというと、ほとんどの人ができたことがあるものなので軽く考えがちですが、れっきとした皮膚の病気のひとつです。
人によっては、ニキビ程度で病院に行く必要はないといった考えの方も多く、また皮膚科医も生活習慣で改善するようにといったアドバイスをする程度でとどまる場合があるのも事実です。
その為、ニキビができても病院に通いづらく、市販の薬をつけるか自然に治すという方がほとんどでしょう。
重症化しないと病院で治療を受けない為に、ニキビ跡になってしまうケースが多くみられます。
ニキビとニキビ跡は治療内容が大きく異なり、ニキビ跡になってしまうと治療が大変になってしまいます。
・できてしまったニキビをきちんと治療すること
・ニキビをできにくくすることと
この2つが大切なのです。
ニキビの治療方法
ニキビのタイプにより、効果的な治療方法は異なります。
ニキビのタイプは見極めが難しいので、病院のカウンセリングで診断して貰うのが好ましいです。
以下では、ニキビを治療する方法についてご紹介していきます。
ホルモンバランス改善
ホルモンバランスが崩れることで、皮脂の過剰分泌や詰まりを引き起こします。
生活習慣が乱れることでニキビができる一番の原因でしょう。
規則正しい生活をすることでホルモンバランスの改善が可能です。
ホルモンバランスの乱れとは、具体的には男性ホルモンの働きが強くなっている状態のことを指します。
内服薬の処方やピルの服用によって、男性ホルモンの働きを抑えることでホルモンバランスを整えることも可能です。
ピーリング
ピーリングは、表面の古い角質などを溶かして新しく健康的な皮膚が作られるのを助けるという治療法です。
美肌効果が非常に高いですが、皮膚への刺激も強めの為、皮膚の弱い方にはおすすめしていない場合があります。
溶かす、刺激が強いというと少し怖い気もしますが、ピーリングは皮膚の0.02mmくらいの厚さまでにしか作用しませんのでご安心ください。
膿んだようになっているニキビには向いていない治療法です。
レーザー治療
医療レーザーを用いてニキビを治療する方法です。炭酸ガスを照射してニキビの表面に小さな穴をあけ、皮脂や膿などを排出させることができます。穴といっても針の穴のさらに1/10程度の大きさのものです。2、3日で自然と塞がりますのでご安心ください。
炎症の大きなニキビや、ニキビ跡の治療などに効果的です。
ニキビをできにくくするには
ニキビは毛穴の詰まりが原因で起こる皮膚の病気です。
ニキビをできにくくするということは、毛穴の詰まりを予防することになります。
・不要な角質を取り除き皮脂の出口を広げてあげること
・余分な皮脂の分泌を抑えること
この2つがニキビの対策になります。
当然、規則正しい生活習慣をおくることや洗顔などのスキンケアをきちんと行うことが好ましいです。
クリニックでできることとしては、ピーリングを適度に行うことによる古い角質の除去が効果的です。
また、皮脂の分泌が多い方には、ボトックスを当院のアクシダームという医療機器で浸透させることで、皮脂の分泌量を抑えることができます。この施術では、皮脂の分泌量を抑えると同時に毛穴を引き締め、肌をきめ細やかな状態にしてくれます。
ボトックスやアクシダームについてはコラムページで詳しく解説していきますので、気になる方は是非ご覧になってください。
よくある質問
- ①皮膚科に通っていますが、ニキビが良くなりません。自由診療のクリニックなら治りますか?
②ニキビケアに塗り薬は有効ですか?
③保険診療の皮膚科とではニキビケアの方法がどう違うのですか?
④クレーターのようなニキビはニキビケア可能ですか?
⑤ニキビをずっと皮膚科で治療してきたのですが良くなりません。なんとかなりますか?
- ①保険診療の皮膚科での治療もニキビ治療です。
当院で行なっている自由診療の治療もニキビ治療です。
なんだ、同じか?と思われるかと思いますが、当院の治療はニキビの根本治療です。
一般的に保険診療で行われるニキビ治療は、対症療法(=一時しのぎ)です。
時期によってニキビが出来る方は、今年対症療法で良くなっても、来年また同じ時期にニキビが出来るということです。
一方で、根本治療というのは、一度しっかりと治療してしまえば、ニキビから解放されるということです。
私は、私自身が根本治療でニキビを治療して綺麗になった経験から、昔の私と同じようにニキビで悩んでいる方には、根本治療をおすすめしています。②ニキビケアに塗り薬は有効です。
塗り薬の種類によって、皮膚の炎症や赤みを抑える薬、ニキビ菌をやっつける薬などに分かれます。
ただし、塗り薬で行うニキビ治療は対症療法(=一時しのぎ)です。
根本治療(=皮脂腺へのアプローチ)ではないため時間をおいて再発します。
私は(自分自身がこの方法でニキビから卒業した)皮脂腺にアプローチするニキビの根本治療を行っています。③顔に一つポチッとあるだけで、外出したくなくなる(誰にも会いたくない)のがニキビです。
それはもう、一つでものすごい存在感です。
保険診療で行われる一般的なニキビケアでは、主に皮膚の表面に作用する薬を使用します。
皮膚科に通ったけれどニキビが改善しないとのことで、私のところにいらっしゃる患者様は多いです。
それは、保険診療で行われている皮膚表面への一般的なニキビ治療が、そのほとんどが対症療法(=一時しのぎ)だからです。
根本治療を行うには、きちんと皮脂腺にアプローチしなければなりません。
私もニキビで悩んだ時期があるので、ニキビで悩む方々のつらい気持ちがよく分かります。
ニキビケアは一時しのぎでなく、しっかりとした根本治療を行いましょう。④ニキビ跡は様々なタイプがあり、そのタイプによって治療効果の良いものとそうでないものがあります。
目立たなくなるには時間をかけて治療していく必要があります。まずはご相談ください。⑤当院のニキビケアは、炎症を抑えるだけでななく、ニキビができる原因ともなる皮脂の過剰分泌に対しても治療していきます。
ニキビができてから治療するのではなく、ニキビができにくい体質にしていく治療法も併用して行います。診察してからでないと詳しく申し上げられませんので、一度診察にお越しください。